正月飾り(しめ縄)は、家に福をもたらすために飾られます。
そのため、玄関エリアの任意の場所に設置しても問題ありません。
「最も適切な取り付け場所」という固定のルールは存在しませんが、正月飾りを玄関の中央に取り付けると見た目が良くなります。
風水を考慮に入れる場合、いくつか注意点があります。
これに関しては後で詳しく説明します。
この記事で明らかになること:
- 正月飾りの取り付け方
- 玄関に正月飾りを取り付ける位置
- 風水で考慮すべき取り付け位置
- 正月飾りを取り付ける理由
これであなたの疑問が解消されるでしょう。
正月飾りは玄関ドアのどこに取り付けるべき?
正月飾りは、新年に訪れる歳神様への印として設置されます。
そして、新しい邪気が家に侵入しないよう、玄関ドアに取り付けるのが一般的です。
昔は玄関が引き戸だったため、引き戸に取り付けると開閉できなくなるので、上部の鴨居に設置されていました。
鴨居は、ガラス部分の上にある横木で、古い家によく見られます。
しかし、現代の家はほとんどが開き戸で鴨居がないため、玄関ドアへの取り付けが一般的になりました。
さらに、正確な位置としては、玄関ドアの中心部、目の高さより少し上の位置に取り付けるのが理想的です。
玄関ドアのまさに中央がベストと言えます。
玄関ドアの端に正月飾りを設置してもいいの?
あなたがその場所に正月飾りを取り付けたいのであれば、それが最善の選択です。
通常はバランスを考慮して正月飾りは中央に取り付けますが、
取り付けにくい、風で飛ばされやすいなど、状況に応じて適切に対応するのが良いでしょう。
端に取り付けても何の問題もありません。
正月飾りの主な目的は、歳神様に「これが我が家の玄関です、どうぞお入りください」と示すことにあります。
ですので、玄関ドアの横でも問題ないでしょう。
我が家では通常、玄関ドアの中央上部に正月飾りを設置しています。しかし、風が強い日は正月飾りが落ちることもあるので、そういった日は横の壁に移して取り付けます。
玄関ドアと壁には、吊るすタイプのシールフックを設置しています。
玄関ドアの開閉によって吸盤やシールが剥がれ落ちることもありますので、正月飾りが何度も落ちるのが気になる場合は、横の壁に設置するのも一つの選択肢です。
重要なのは、歳神様を迎えるために玄関の目立つ場所に正月飾りを設置することです。
その目印が玄関ドアの中央であれば、見た目のバランスも良好です。そこまで神経質になる必要はありません。
玄関ドアの内側に正月飾りを取り付けても良い?
玄関ドアの内側に正月飾りを設置しても全く問題ありません。
正月飾りには二つの主要な意味があります。
一つ目は、新年の幸福をもたらす「歳神さま」を歓迎するために、玄関や門に「門松」や「しめ飾り」を飾ることです。
二つ目は、家の中の清浄化を表すことです。
各種の正月飾りには最良の配置や装飾方法がありますが、厳密な規則は存在しません。
大切なのは、歳神さまに対して感謝の心を表すことです。
正月が過ぎ去った後、正月飾りを処分する際には、適切な方法を守ることが重要です。
自宅での廃棄や地元のゴミ出し規則に従うこと、マンションやアパートメントに住んでいる場合は、その地域のルールに注意を払うことが求められます。
玄関ドアへの正月飾りの取り付け方
私の場合は、購入時に同梱される粘着テープ付きのフックを使用して正月飾りを取り付けています。
しかし、粘着テープのフックは、正月飾りの重さに耐えられないことがあり、取れた後にはテープの跡が残ることも。
もし正月飾りが落下するのが心配なら、より頑丈な取り付け方法を検討するのが賢明です。
マグネットフックを使う方法
これは、玄関が金属製の場合に特に有効で、穴を開けずに傷もつけずに取り付けることができます。
購入する際には、耐荷重が高いものを選ぶと、より重い飾り物も安心して吊るすことができます。
たとえば、クリスマスリースなど重量がある装飾品の場合にも役立ちます。
玄関ドアに吊るす装飾品
おしゃれな玄関ドアのある家では、鉄製のデザイン装飾を利用し、正月飾りを針金で吊るしている場合もあります。
針金ならば、どんな重さの飾りも落ちる心配は少ないでしょう。
木製の玄関ドアの場合は?
木製の玄関ドアの場合、釘を使ってフックを作ることもできますが、新築の家ではそれを避けたい場合もあるでしょう。
結局、私のように粘着テープ付きのフックを使うのが最も手軽かもしれません。
粘着テープを設置する場所を事前に清掃し、乾燥させてから貼ると、より強力に固定できます。
風が強い日の対策を考慮すれば、粘着テープでも十分機能するでしょう。
正月飾りの取り付け方と風水の関係
風水では、玄関ドアに正月飾りを取り付けることは推奨されていないとされています。
このような配置は、良い運気を妨げ、幸福をもたらす神様の入り口を遮るとされ、注意が必要だと言われています。
風水の観点から見れば、玄関ドアは良い気を取り入れる場所とされ、幸運や財運などが玄関ドアを通じて流入すると信じられています。
しかし、お正月飾りは日本の伝統的な神事であり、風水とは異なる考え方を持っています。
風水は元々中国の文化です。
正月飾りをどこに取り付けるかについては、玄関ドアの中央に取り付けるのが一般的です。
風水の基本的な考え方に則り、正月飾りを玄関に設置する際の推奨ポイントは以下の通りです。
風水に基づく玄関への正月飾りの取り付け方
玄関の内側への設置
風水の観点からは、正月飾りを玄関の内部に配置することが望ましいとされています。
これにより、家の中にポジティブなエネルギーの流れが促進されます。
玄関の右側への配置
玄関を入って右側に正月飾りを置くことも推奨されており、これは縁起を良くするための象徴的な行為と考えられています。
清掃と整理整頓を心掛ける
玄関エリアを清潔に保ち、整理整頓された状態にすることも、風水で重要視されています。
これにより、悪い気の滞留を防ぐことができます。
雑然とした雰囲気を避ける
正月飾りはシンプルかつ美しいものを選び、混雑を避けることが推奨されています。
これらのポイントを踏まえて、家のエネルギーを整え、良い運気を招き入れるように配置するのが良いでしょう。
結局のところ、これは個人の考え方の違いによるもので、どれが正解というものではありません。
風水を重視したい場合は玄関ドアではなく、隣の壁に設置するのも一つの方法です。
一方で、風水についてあまり詳しくない方は、玄関ドアの中央に設置するのが適切です。
風水を意識して門松を設置する場合
風水の原則に従って門松を玄関に設置する際、神様が入る入口である玄関正面を避けることが推奨されています。
これにより、家の中に良い気が流入しやすくなり、運気上昇が期待されます。
集合住宅で共用エリアへの装飾が制限されている場合、例えばマンションやアパートでは、門松を玄関ドアの内側近くに設置することも可能です。
一方、個別住宅で庭が広い場合や、マンションでも玄関エリアに十分なスペースがある場合には、
門松を2本1組で配置すると、バランスの良い美しい空間が創出されます。
門松は毎年使い回ししても問題ない?
門松を毎年使いまわすことは避けるべきです。これには重要な理由があります。
門松は神籬(ひもろぎ)としての役割を果たします。
神籬は、神事において神霊を招き入れるための憑坐(よりまし)や依代(よりしろ)として機能し、元々は清浄で神聖な場所を指していました。
この意味は、後にその場所に立てられる常緑樹などにも拡大されました。
簡単に言えば、地鎮祭などで土地の神様が宿るとされる神聖な常緑樹を意味します。
門松は年神様が宿るとされる、神聖かつ緑豊かな神具の一つです。
神籬は一度の使用のみが許されており、その後の使い回しは神学的、伝統的にも好ましくないとされています。
さらに、門松には神聖な火で焼き清め、その中に宿った神様を煙に包んで送り返すという信仰もあります。
そのため、玄関に新たに門松を飾る場合は、処分に躊躇しないサイズのものを選ぶことが望ましいでしょう。
これならば、手軽な価格で処分も容易です。
まとめ
正月飾りを玄関ドアの真ん中に取り付けるのは、バランスを考慮すると最適な場所です。
目の高さより少し上に設置すると、見栄えが良くなります。
ただし、この配置は風水の考え方とは異なる視点からのアプローチです。
風水を信じている方は、それに沿った位置に正月飾りを設置すべきでしょう。
テレビで風水に関する特集を見ると、正月飾りの配置も同様に考えがちです。
風水では、玄関ドアが神様の通り道とされ、邪魔なものは避けるべきとされています。
一方で、正月飾りを製造しているメーカーのホームページでは、新たな邪気を家に入れないために玄関ドアに取り付けるという考え方が紹介されています。
正月飾りは日本独自の伝統であり、長い歴史を持っています。
これに対して、風水は中国からの考え方です。
日本人のあなたは、これらの異なる視点のどちらを選ぶでしょうか?