ずっとクリスマスって特別な日として迎えてきましたよね。
でも、宗教の観点から見ると、クリスマスを祝わない国があるんですよ。
なんでそうなのかなって、不思議に思う方もいるんじゃないでしょうか。
今回は、宗教的に祝わない国や、その理由、海外のクリスマスの文化事情などについてご紹介します。
クリスマスを祝わない宗教がある?
クリスマスがどこから来たのかを理解したら、祝わない宗教やクリスマスNGな国が実在するかもしれないんですよね。
キリスト教の行事だから、非キリスト教国ではクリスマスNGってこともありえるんじゃないでしょうか。
でも、実際には多くの国でクリスマスを祝っています。
仏教国やイスラム教国でもキリスト教徒がいるから、少なくとも彼らはクリスマスを祝うんですよね。
日本みたいに、キリスト教徒が多いわけではないけど、クリスマスの季節が近づくと、なんだかクリスマスムードが漂うこと、ありますよね。
少し商業的な背景もあるかもしれませんが、タイやドバイ、中国なども日本と似たような傾向があるみたい。
そんな風に考えると、どの国もクリスマスを祝うイメージが強いけど、宗教的に祝えない国やクリスマスNGの国があっても不思議じゃないんですよね。
クリスマスを祝わない国
特に、クリスマスを祝わない国の代表例としてよく挙げられるのが、中東の国々、特にサウジアラビアなんですよ。
国教がイスラム教だから、西洋文化を避け、伝統を守るためにも、イスラム教以外の宗教行事は基本的にNGとされているんです。
だからクリスマスも、キリスト教のイベントとしては認められていないんですよね。
バレンタインや正月の祝い事も同様で、家の中でこっそりと祝うことは許されているけど、公然とパーティーを開くことは避けられています。
イスラエルやドバイも、一部の地域を除き、クリスマスを祝わない国として知られていますね。
宗教の影響はもちろんありますが、キリスト教国であってもクリスマスを祝わないというのは、それぞれの国や文化の考え方の違いもあるのかもしれませんね。
意外にも、クリスマスを祝わない国々では12月はホリデーシーズンとなっており、
無宗教の人にとっては、クリスマスよりも休暇をゆっくり過ごす時期として捉えられているようですよ。
クリスマスを祝わないのはなぜ?
西洋文化を避け、伝統を守るためにも、クリスマスの祝祭はNGとされているんですよね。
中東のサウジアラビアだけでなく、フィリピンに起源を持つキリスト教団体「イグレシア・ニ・クリスト」も、クリスマスを祝わないことで知られています。
イグレシアニクリストには独特の教義と厳格な戒律があって、これを破ると場合によっては破門されることもあるんです。
この戒律の中には、クリスマスを祝わないというルールが含まれています。
その理由は「聖書に記載がないから」だそうです。
イグレシアでは聖書の記述を最優先に考えるため、聖書にないクリスマスは祝わない、というわけです。
キリストの誕生日を12月25日とするのは、後になって人々が決めたこと。
だから、それに基づいてクリスマスを祝う必要はないと考えている人たちもいるんですよ。
この考え方は、ハローウィンやバレンタインにも同じように適用されています。
フィリピンの会社の中には、クリスマスやハローウィンのパーティーを大々的に開くところもあるけど、
多くのイグレシアの信徒はこれらの祝祭を避ける傾向があります。
これは、聖書の教えを最優先し、戒律を厳守するためなんですね。
かつて日本にもクリスマスを祝わない時代があった!
今では日本もクリスマスムードに包まれていますが、実は以前はクリスマスを祝う習慣がなかった時期もあったんです。
日本では宗教に対してあまり厳格ではなく、どんな宗教も個々の信仰に任せて自由度が高いため、
クリスマスもキリスト教の行事というよりは、一般的なイベントのように受け入れられていたようです。
でも、日本でクリスマスがどのくらいから祝われるようになったか、ちょっと気になりますよね。
現在では11月中旬から街中にクリスマスのイルミネーションが輝き、クリスマスソングが流れています。
しかし、もともと日本で長く信仰されていたのは神道や仏教です。
そのことが、かつてクリスマスを祝わない時期があった理由を示唆しているかもしれませんね。
もっと深く知りたい方はこちらの記事↓をご覧ください。
日本のクリスマスはいつから始まった?広まった理由や歴史について
海外のクリスマスの文化事情
海外のクリスマスの文かって興味深いですよね。
様々な国のクリスマスの過ごし方を見てみましょう。
イギリス
イギリスではクリスマスは家族と過ごす時間。日本の年末年始のように、帰省して家族との時間を大切にするんです。
イギリスではクリスマスの日、25日はお店やレストランが休業することが多いです。
翌日の26日は「ボクシング・デー」と呼ばれ、街は賑わいを見せます。これは英連邦特有の習慣です。
「ボクシング・デー」の起源は、昔、教会が貧しい人々にクリスマスプレゼントの箱を開ける日だったと言われています。
現在では、この日が大規模なバーゲンの開始日となっていて、人々がお得な買い物をするために街中に繰り出すんですよ。
年に一度の最大のバーゲン日だから、混雑も当然ですね。
イギリスのクリスマスには欠かせないものが「クリスマスプディング」なんですよ。
一般的なカスタードプディングとは違って、イギリスではこのクリスマスプディングが欠かせない伝統です。
11月の最後の日曜日頃から、家族全員が材料を混ぜ合わせながら、願い事をするのが大切な習慣とされているんです。
ドイツ
ドイツでは、クリスマスの時期のハイライトといえば『クリスマス・マーケット』です。
11月の終わりからクリスマスイブの12月24日まで、ドイツのいたる所で期間限定の市場が開催されます。
大都市だけでなく、2,500以上の場所でクリスマス・マーケットが見られるんですよ。
もともとクリスマス・マーケットは、厳しい冬が到来する前に日用品を買う最後のチャンスとして始まりました。
現在は、至る所にイルミネーションが施され、華やかな雰囲気の中で、焼きアーモンドの香りが漂う賑やかな市場に変わっています。
アメリカ
アメリカでは、最近は「Merry Christmas」という挨拶を使うことが減り、「Happy Holidays」がよく使われるようになってきたんです。
これは、多民族国家であるアメリカでは、異なる宗教や文化を持つ人々への配慮からきているんですね。
異文化が共存する社会で、このように言葉を変えることで、国内の多様な人々が快適に暮らせるようになっているのは、素敵なことだと感じます。
「Happy Holidays」という言葉が使われるようになっても、クリスマスを祝う家庭では、実際に森に行ってモミの木を切る「ツリーハンティング」をする習慣があるそうです。
アメリカではモミの木が必要な家庭が多く、郊外のスーパーで売られています。
モミの木が必要な理由は、プレゼントを置く場所として重要だからです。
私の実家でも、父が山から飾り付け用の木を持ち帰っていました。
飾りの詳細はあまり覚えていないけれど、木を持ち帰るのはいつも楽しみで、嬉しかったんですよ。
子どもたちが喜ぶ姿を見たかったんでしょうね!
ロシア
ロシアにもクリスマスもあり1月7日に行います。
新年とクリスマスを同時に祝うようです。
クリスマスはありますが、サンタはいません。
サンタクロースはいないのですが、『ジェド・マーロス(ジェド=おじいさん・マーロス=厳寒)』で冬のおじいさんなんだそうです。
ジェド・マーロスはサンタにも似ていますよね!
サンタではないのでトナカイ乗らず、『スネグーラチカ』という雪娘を連れ杖をついて歩きます。
ジェド・マーロスは日本でなじみのあるサンタでなければ、何をする人なのでしょうか。
各国面白いですね^^
1月7日にクリスマスを行う理由は現在の暦であるグレゴリオ暦とは13日ずれているユリウス暦(古い暦)を使っていたため。
ロシアもグレゴリオ暦に移行はしていますが、
ロシア正教の教会は祝祭をユリウス暦にのっとって行っています。
民間で行われる行事はユリウス暦で行われています。
ユリウス暦は日本でいう旧暦のような感じでしょうか^^
オーストラリア
オーストラリアは南半球に位置しているため、12月25日はこちらでは一年で最も日が長い時期になります。
日本で冬至を迎える12月22日の頃、オーストラリアでは夏至(サマーソルスティス)を迎えています。
サンタクロースの伝統もあり、北極圏からそりに乗ってくるというイメージがあるんですよ。
オーストラリアでは、日が長く夜が短いため、イルミネーションはそれほど派手ではないんです。
オーストラリアのクリスマス休暇中の定番はBBQ!
日本でクリスマスを迎える時期とは大きく異なる雰囲気でしょうね。
サーフィンをしながらサンタクロースがやってくるという話は、実は冗談だそうですが、
楽しそうなのでサーフィンするサンタクロースが定番になっているのかもしれませんね。
フランス
フランスは伝統的にカトリックが強く、クリスマスはとても重要なイベントとして大切にされています。
フランスではクリスマスのことを「ノエル(誕生)」と呼んでいます。
「日曜日は休む」という意識が強いフランスでは、通常お店やお菓子屋さんは日曜日には休みますが、
クリスマスシーズンには特別に飾り付けをして営業をすることもあるんです。
フランスでもクリスマスツリーが大切にされていて、モミの木の販売風景を見ることができます。
クリスマスツリーは1月6日の「公現祭」まで飾られているんですよ。
まとめ
今回は、クリスマスを祝わない国として中東のサウジアラビアやフィリピンを取り上げましたが、他にもクリスマスNGな国が存在する可能性があります。
宗教的な見解や戒律などにより、クリスマスを祝えない国があることが理解できました。
今では私たちの日常に溶け込んでいるクリスマスですが、その背景には様々な経緯があることがわかります。
海外旅行や海外の友人との交流の際には、クリスマスの捉え方に注意しながら、その歴史を考えながら祝うのも良いかもしれませんね。