日本人が祝うクリスマス、ちょっと海外と違うってよく聞くんですよね。
たしかに、日本でのクリスマスが恋人同士の日みたいになってるのは、どこか変な気がしますよね。
そこで、日本のクリスマス文化がなんでおかしいのか、ちょっとまとめてみました。
それに、海外のクリスマスってどんな感じなのかも、一緒にご紹介しましょうね。
日本のクリスマスのおかしなところ
まずは、巷でよく言われていることを集めて、一つずつ見てみましょう。
1.恋人同士のクリスマス
もともとクリスマスって、ある重要な誕生日を祝うもので、恋人たちのイベントって感じでは、「ないんじゃないかな?」という疑問がありますよね。
実は、クリスマスはキリスト教のイエス・キリストの誕生日を祝うもので、元々はキリスト教徒にとってとっても重要な祭りの一つなんです。
日本の人口の中で、キリスト教徒はほんの1%だけだと言われています。
にもかかわらず、日本ではたくさんの人がクリスマスを待ちわびて、大々的に祝う風習があります。
この習慣が定着した理由の一つとして、「キリスト教のイベント」という意識が日本人の中で薄れていることがあるのかもしれません。
どうして現代の日本でクリスマス=恋人たちの日という考え方が根付いたのか、すごく気になります。
日本にクリスマスが導入された当初は、今みたいな恋人のイベントではなかったようですよ。
(確かに家族でケーキを食べるという習慣はあったみたいですけどね。)
この恋人の大イベントになった背景は、1980年代初頭のバブル経済前にさかのぼります。
当時の雑誌が、海外のクリスマス=恋人のイベントとして取り上げたのが始まりでした。
こちら記事↓で、クリスマスがどのようにして恋人たちの日として広まったのかについて深掘りしています。
クリスマスを恋人と過ごすのはなぜ?クリスマスが広まった理由とは?
最初は一部の雑誌だけでしたが、バブル経済の影響もあって、いつの間にか大流行りになっちゃったんですよね。
クリスマスの定番とされるものの多くが、企業の販売促進戦略で生まれたんですよ。
例えば、クリスマスケーキは、ある有名なお菓子メーカーの戦略で広まったと言われています。
このメーカーが創業した1910年頃に、日本で初めてクリスマスケーキが売り出されたんです。
1922年にはショートケーキも登場し、ケーキの種類は増えていきました。
そして、このメーカーが1952年頃にクリスマスセールを始めたことで、今のようにクリスマスケーキを食べる習慣が定着したんですね。
また、クリスマスにチキンを食べる習慣も、ある有名なチェーン店の販促戦略がきっかけだったと言われています。
仏教徒が多い日本で、なぜクリスマスを祝うのか
結論としては、仏壇を祀っているけど初詣で神社に行くのと同じ理由みたいですよね。
つまり、日本人って祭りが大好きで、宗教的な意味合いよりもイベントを楽しむ民族っていうのが、一因かもしれませんね。
それに、日本人のこの性質をうまく利用して企業のマーケティング戦略が影響しているとも言えます。
クリスマスシーズンには、プレゼントやケーキ、チキンなどが売れる時期になりますよね。
イルミネーションやイベントもいっぱい。
ハロウィンが流行るのも、企業のマーケティングのおかげってことも否定できないかもしれませんね。
文化って、売れるもので形作られることもあるようですね。
たとえば、ゲームやアニメが日本文化の一部になったりしてます。
「楽しいなら、マーケティングに乗っかっても問題ないかな」と思うのは、日本人特有のお祭り好きな性格からかもしれませんね(笑)
宗教について尋ねられた時、「無」宗教と答える日本人って多いですよね。
冠婚葬祭のような宗教的な場面では意識されることもあるけれど、日本人は基本的に宗教にそれほどこだわらない傾向があるようです。
日本人のこのような特性のおかげで、様々な宗教行事が日本で定着していますよね。
日本人は八百万の神を信じる民族で、何でも神様として受け入れる傾向があるのも、大きな影響があったんじゃないでしょうか。
(仏教徒が多い日本ですが、もともと仏教も海外から来た宗教ですよね。)
例えば、七福神も有名ですけど、その中で6神はインドや中国など外国の神様で、日本の神様は恵比寿さんだけです。
日本人って、心が広いとも、一貫性がないとも言えるかもしれませんね(笑)
海外のクリスマスは日本とどう違う?
日本では、12月24日をクリスマスイブ、25日をクリスマスと捉えるのが一般的ですね。
特に、24日のクリスマスイブのほうが盛り上がる傾向があります。
クリスマスイブは、恋人たちのデートや、家族・友達とのクリスマスパーティが定番。
フライドチキンやローストチキン、クリスマスケーキは欠かせません。
サンタさんの飾りがついたケーキも人気がありますね。
でも、これって欧米の人たちにはちょっと変わって見えるらしいですよ。
クリスマスにフライドチキンを食べるなんて、「本気か?」って思われることも。
ショートケーキを食べるのも、実は日本独自の習慣みたいです。
家庭に子供がいる場合は、子供が寝た後にこっそりクリスマスプレゼントを枕元に置くのも一般的。
25日の朝、子供たちが「サンタさん来た!」と喜んで起きるのは、日本のクリスマスの定番です。
そして、25日のクリスマスが終わると、日本では次の日にはすぐにクリスマスの飾りを片付けるのも一つの風習ですね。
海外では、キリスト教徒が多い国、たとえばイギリスやアメリカでは、クリスマスは教会でミサに参加し、賛美歌を歌い、夜は家族と一緒に過ごすのが一般的です。
しかも、近くだけでなく何百キロも離れた親族が集まって、一緒に祝うことも多いようです。
準備に1ヶ月以上かけることもあるそうで…。
キリスト教徒にとってのクリスマスは、日本のお正月のような感じなのかもしれませんね。
お店も、クリスマスには休業するところが多いそうです。
一方、日本ではクリスマスの時期のお店はとても混雑しているっていうのが、ちょっとおもしろい対比ですよね(笑)
アメリカのクリスマスの過ごし方
アメリカでは、クリスマスのメインイベントは25日ですね。
日本とは違い、24日のクリスマスイブには多くの人が教会で夜のミサに参加するんです。
アメリカでのクリスマスは、家族と一緒に過ごすのが通常です。
カップルがいても、この日は家族や親戚が集まり、友人や恋人を招いてホームパーティを楽しむのが一般的です。
アメリカのクリスマスは、日本のお正月に似ていますね。
日本のように24日と25日だけではなく、伝統的には12月24日から新年の1月6日まで続くんです。
クリスマス休暇も12月20日前後から新年1月1日までが普通です。
新年1月2日から仕事を始める場所が多く、クリスマスの飾り付けは7日に取り外すのが伝統です。
アメリカのクリスマス料理といえば、七面鳥やハム、ビーフ、羊肉が定番。
意外にも、フライドチキンはあまり食べないんです。
多くのお店がクリスマスには休業していますから。
クリスマスケーキは日本ほどポピュラーではなく、クッキーを焼く方が一般的です。
日本では子供には一人1つのプレゼントが基本ですが、
アメリカでは家族から友人までたくさんの人が集まるので、一人の子供が5つや10つのプレゼントをもらうことが普通です。
日本のお年玉のような感じで、家族だけでなく、他の人からもたくさんプレゼントをもらえるんですよ。
ヨーロッパのクリスマスの過ごし方
ヨーロッパはクリスマスの原郷ですね。
国によって様々ですが、基本的には家族と静かに過ごすのが一般的です。
家族で教会のミサに参加することや、親戚や友人を家に招いて大人数でお祝いすることもよくあります。
アメリカと同様、24日から26日は多くの企業や店舗が休業しています。
ヨーロッパといえば、11月下旬から始まるクリスマスマーケットが有名ですよね。
特にドイツでは都市部の広場で開催され、イルミネーションで飾られた会場には、グルメや雑貨の屋台がずらり。
通常はアドベントの4週間にわたって開催され、ほとんどが24日で幕を閉じます。
ディナーではターキー、豚肉、羊肉などが主流ですが、イタリアのようなカトリックの国では、クリスマスイブには魚料理を食べるのが一般的です。
また、地域によっては伝統的なお菓子もあります。
ドイツの「シュトーレン」、フランスの「ブッシュ・ド・ノエル」、イタリアの「パネトーネ」、イギリスの「クリスマスプディング」といったお菓子が有名です。
プレゼントはアメリカと同じく複数用意し、クリスマスツリーの下に並べるのが普通です。
場合によっては子供から親へのプレゼントもあります。
そして、クリスマスカードを交換するのも、ヨーロッパのクリスマスの特徴の一つです。
海外のクリスマスにはこんな特徴もある
海外では、宗教的な理由でクリスマスを祝わない人もいるため、「メリークリスマス」と言わないことも多いんです。
代わりに、クリスマスを含む1週間を年末の休暇として祝う意味で「ハッピーホリデーズ」と言うのが一般的です。
これは、多様性を尊重する文化の表れですね。
少し聞き慣れないかもしれませんが、アメリカなどでクリスマスを過ごす際には、この点を意識すると良いでしょう。
まとめ
日本のクリスマスと海外の違いを見てきましたね。
海外ではクリスマスがお正月のような感じだと聞きます。
こうして比べてみると、本当に様々な違いがあって、それぞれ違った魅力があります。
どちらが良いか悪いかではなく、日本の自由なクリスマスも、海外の宗教的なクリスマスも、それぞれに独自の特徴があって面白いですよね。
海外のクリスマスの過ごし方を試してみるのも一つのアイデアです。
今年も素敵なクリスマスをお過ごしいただければと思います。