104の番号案内サービスは依然として提供されています。
しかし、なぜ104を通じて番号案内がつながらない、あるいは接続障害が発生するのでしょうか。
実際、104を利用した番号案内の提供には特定の基準が存在します。
ここでは、104経由で情報が得られない、接続できない原因や、104がサービス終了したと誤解される背景、さらに利用料金や他の電話番号検索オプションについて解説します。
104がつながらない・接続できない主な原因
104を利用した番号案内は、電話帳に掲載されている情報に限定されます。
そのため、住所や氏名(フルネーム)が判明していても、必ずしも番号案内を受けられるわけではありません。
このような状況が、104による番号案内が行われない、または接続ができない原因となっています。
さらに、番号案内の提供停止は「116」に連絡することで行うことが可能です。
また、電話帳に未登録でも情報提供を受けられるようにすることもできます。
116への申請は午前9時から午後5時までの時間帯に行う必要があります。
個人情報の開示を避けたいというニーズが高まっている現代では、登録者数が減少しており、
将来的に104を通じた番号情報の検索が難しくなる可能性があります。
104からの携帯料金
104の番号案内を利用する際、固定電話と携帯電話からのアクセスで料金が異なります。
NTTが設定する104の現行料金は以下の通りです。
・固定電話からのアクセス(午前8時~午後11時)
月間初回は60円(税別)、2回目以降は一回ごとに90円(税別)
・固定電話からのアクセス(午後11時~午前8時)
一回につき150円(税別)
公衆電話からは一回100円(税別)、携帯電話から104へのアクセスではドコモ、ソフトバンク、auを問わず一回200円(税別)となっており、比較的高額です。
それにもかかわらず、電話番号を調べる他の手段も存在します。
例えば、インターネットを通じて企業や店舗の情報を検索したり、「iタウンページ」で無料で多岐にわたる情報を調べることが可能です。
104の廃止に関する誤解
一部で104の番号案内サービスが廃止されたとの噂がありますが、このサービスは今も変わらず提供されています。
実際に廃止されたのは、案内された番号へ直接つなぐ転送サービスのみです。
現在、104は番号を案内するサービスのみを継続しています。
また、「ハローページ」と呼ばれる電話帳については、2020年10月をもって廃止され、それ以降の発行や配布は行われていません。
廃止の背景には、携帯電話やインターネットの普及、さらにはLINEやDiscordなどのSNSを通じたコミュニケーション手段の多様化があります。
加えて、過去に比べて現在では個人情報保護への意識が高まっており、固定電話番号がインターネット上に漏れるケースが増加しています。
その結果、セールス電話やなどの被害が主に固定電話を通じて発生するリスクが高まっており、注意が必要です。
104による番号案内は登録済みの個人に限る
以前触れた通り、特定の住所とフルネームがわかれば、個人情報も104で案内可能ですが、対象となるのは電話帳に記載されている者、または116への登録を行った者に限定されます。
「公開情報」として電話帳に掲載されていることは、実質的には「一般公開」状態にあるとみなされます。
固定電話の新規登録者が減少傾向にある現状を踏まえると、将来的には104を介した番号案内サービス自体の必要性がなくなる可能性が高いです。
この状況は、特に個人の電話番号を検索しようとする場合、104を使用することが非効率で、無駄な出費につながる可能性があります。
目的の電話番号が企業や店舗に関するものか、個人に関するものかに応じて、「iタウンページ」や「ANGEL LINE」のようなサービスを適切に利用し、情報を収集することが推奨されます。
これにより、コストを抑えつつ、必要な電話番号を効率的に得ることが可能です。
まとめ
本記事を通じて明らかになったポイントは以下の通りです。
- 104は電話帳に掲載されているか、116での登録がある場合にのみ、番号案内サービスを提供。
- 携帯電話から104を利用した場合の料金は高額に設定されている。
- 転送サービスは既に廃止されているが、104の番号案内サービスは現在も提供中。
- 電話番号の検索には、104よりも「iタウンページ」や「ANGEL LINE」の利用がコストパフォーマンスに優れる。
多くの方がまだ104以外の番号案内サービスに気づいていない可能性があります。
スマートフォンやパソコンが普及し、情報収集の手段が多様化している現代では、固定電話を持つ家庭が減少しており、104番号案内サービスの廃止も時間の問題かもしれません。
ただし、これが電話番号を検索する手段がなくなったわけではありません。
インターネットを活用すれば、追加の費用なしで簡単に情報を得られることは、大きな利点です。